ケーススタディ


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私の実践

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私の書斎、ハルの寝所。

 実践にあたっては、私は考え方、哲学が一番大事と考えている。
 何故なら最終的に結果を決めるのは考え方とそれに伴う知恵と行動だからである。

1 「ケーススタディ」

1)助けられるばかりでは病者の立場より抜け出せない。

 精神科病院入院は社会的には保護され監督され指導される立場になること。助けられる側になるということ。
 短期入院なら抜け出せるが、長期入院ではなんとも脱出が困難となる。
 私は陽和病院で長期入院患者を退院させてきたが、入院よりも10倍も20倍も時間とエネルギーがいる。
 それよりも入院させないで外来で支えるほうが余程スマートである。
 何よりも社会的根こそぎにさせない。

 精神科病院に長期入院させられ 退院の見込みが立たない人がなんと33万人もいるのだ。
 精神科病院を退院した人をSurvivor(生還者)と言う。
 むべなるかな!

2)助けられる側より、助ける側に回る。

 まだ可能性があるのに社会的保護を受けたままでいたり患者のままでいたりでは自己評価が下がっていく。
 私は金を稼げと言ってるのではない。

3)社会の中で、助けられ助けて、共に立つことが必要。

 このため、私は、ヘルパーの資格を取って、ホームヘルパーやガイドヘルパーになって助ける側に回ることを勧めてきた。
 しかし、資格だけ取って、現場に出て行かない人は沢山いる。
 人を助けることの大切さを知り実行するには支える体制が必須である。

互頼共立の会設立の呼びかけ(互いに頼り合い、共に立つ会)
2012年5月22日 三吉クリニック 院長 三吉 譲

 2011年3月11日、東日本大震災が起き、人災である福島第一原子力発電所の事故が起きた。
 そこで明らかになったのは、「安全で、クリーンかつ安い」原発エネルギーが全くの嘘であったこと。
 米国、ロシア、フランス等の原発大国が不可能として諦めた「高速増殖炉もんじゅ」に9665億円の無駄金を投入したこと。
 更にあてのない核廃棄物処理に2兆2000億の税金を使い続けている日本国家の姿であった。

 一方、全世界精神病床数200万床のうち33万床を日本が占め、世界一の精神科病院大国である。
 福島原発間近の双葉町の双葉病院(精神科病院)では、院長の必死の救援要請を国、県、町当局のみならず、警察から自衛隊まで無視し続け、忘れられた挙げ句の果てに数十人の入院患者の死亡と、多くの被爆者を出したのである。

 それのみか県の責任者はマスコミを通じて院長が患者を見捨てて逃亡したため患者が死亡したと全く逆の情報を流したのである。
(『なぜ院長は「逃亡犯」にされたのか 見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の7日間』 森功 2012年 講談社)

 原発と精神科病院は、日本の表裏であり続け、一方では多額の税金を投入し続け、国土と日本人を崩壊に巻き込みつつ、一方では、市中の精神医療は荒廃を続ける中で、精神科病院を中心として、管理収容のみ肥大化し徹底的に口先だけで生活現場の患者・家族や在宅支援者からは税金を削る政策を取ってきている。
 そして、いざという時は双葉病院のように精神科病院の入院患者は忘れられて捨てられていくのである。
 これは歴史的事実である。
(ドイツ:ナチスの精神障害者虐殺;日本:松沢病院の戦時中入院患者の40%死亡)

 例えば、民主党政権になって障害者自立支援法適応外として従来は認めてきた身体合併症の治療費をカットしてきた。
 このため、高血圧や糖尿病、更には胃薬や風邪薬に至るまで公費治療費が支払われないのである。

 一方、多剤大量薬物療法こそ禁止して公費をカットすれば多くの薬害がなくなり患者が救われ税金の無駄使いが減るのだが、これは放置されている。
 製薬企業と精神科病院と天下り官僚の利益のためであろう。

 こういった日本の国策の中で、身体障害者、知的障害者に遅れて数十年、精神障害者にも在宅のままヘルパー支援が試みられるようになり、その成果が注目されその成長が期待されるも行政は支援を渋り、私の地元藤沢市は神奈川県トップクラスの財政豊かな市だが、課によっては、その非協力ぶりは神奈川県トップと言っていい。 しかし、課によっては、率先して協力しようと言う職員も出て来ている。温度差が大きい。
 これは全て事実である。

 現実の偏見を含んだ重みと、しがらみの中で、ヘルパー等の支援者は当事者、家族と共に初志が萎えて、ややもすると潰されていくのが日本の現状である。

 このため、ヘルパー(志望者を含む)等の支援者、当事者、家族、友人が、日常の生活の中で生じる困った問題や、周りに知らせ共有したい事柄を、生活を軸に「お互い頼り合い、共に立つ」ことをめざす、研究会をつくることを提案します。

以上の呼びかけに応じて、

 第1回研究会が2012年6月6日三吉クリニックで開かれ、以後毎月1回活動を続けている。

 熱気が有る研究会である。

 内容は二本立てで、薬物等のミニ研究会と当事者家族支援者が集まっての実践的検討会である。

 困っている人がお互いに助け合う場を目標としている。

 会の名称は「おたがいさん」と決まった。(2013年8月6日)


「おたがいさん」規約

目的
この規定は、藤沢市を中心に地域内に住む障がい当事者、健常者がお互いに助け合い支援し合い、各自の地域生活を豊かにすることを目的とする。

名称
この会の名称は「おたがいさん」とする。

3 構成員
○上記の目的に賛同する者
○この活動におけるボランティアとは、次にあげる方をいい、ボランティア登録された方である。
  ・ヘルパー研修を終了して移動支援等の活動をしている人、およびそれにかかわる人
  ・「精神障がい者ボランティア養成講座」の修了者
  ・グループホーム・障がい者施設等でボランティア活動の経験のある人
  ・自治町内会・民生委員の経験者
  ・保健・医療・福祉等の専門職
  ・その他

3-2 本会への入会については役員会の承認を得たうえ、所定の会費を払うものとする。
会員は、退会届を役員会に提出し任意に退会することができる。

役割
ボランティアは、障がいのある大が豊で楽しい地域生活を送れるよう外出・レクレーション・日常生活について要請に基づいて必要な支援をする。
1.障がいのある人の見守りと同行、日常生活支援
2.障がいのある大が積極的行動や発言できるように促す誘いかけや例示
3.レクレーションを一緒になり行うこと
4.自らが実施している活動の紹介や誘いかけ
5.友愛訪問や参加同行
6.その他

約束事項
1.支援の過程で知り得たプライバシー(個人の秘密)は、活動を終えて会の構成員でなくなった後も一切口外しない。カンファレンスや会議で知り得た個人の情報についても同様に口外しない。
2.嫌がることは、お互いに強要しない

代表および役員
構成員の中から代表者1名を決め、会を代表するものとする。また記録および会計担当者若干名を選び役員会を構成する。
役員会は、会の運営にかかる議事の整理、会員に関すること、および会計を行う。

7 保険
  構成員は、活動中の事故に備えてボランティア活動保健保険に加入する。所属・職業において別途保険加入しているものはこの限りではない。

1 この規約は、2013年8月6日より施行する。

2 会の事業年度は毎年4月1日より翌年の3月31日とする。

3 会費は、年額1000円とし、会計年度のはじめに納入する。
 2年間会費を納入しなかったものは、会員の資格を失う。

4 会の事務局は、三吉クリニックに置く。
 住所:〒251-0024神奈川県藤沢市鵠沼橘1-1-15富洋ビルF3
             電話0466-27-7506 FAX 0466-28-7581

5 規約に定めていないことで疑義が生じたときは構成員全員で話し合うこととする。













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